42歳女・実家を手放してスッキリ

我が家は祖父の代から80年近く同じ場所・同じ家に住み続けていました。

自営業で仕事場も敷地内に有った為、物や人の移動が極端に少なく不用品が家のそこかしこに年輪のように積み重なっている有様でした。

これらを手放すきっかけは10年程前にさかのぼります。
父が不慮の事故に遭って頸椎を損傷しリハビリをしても体に障害が残ると担当医から告げられました。

我が家の家業は重い材料を運ぶ事が主流だったのでやむを得ず廃業する事にしたのです。

それに伴い実家を処分し父の療養に適した自然豊かな場所へ引っ越そうと家族で話し合い決めました。

決断したのは良いものの近くに住む親せき達は一様に廃業と実家の売却に猛反対しました。

とても彼らに引っ越しの手伝いをお願いするわけにもいかずこれから家をどう整理するか途方に暮れたことも有りました。

我が家は父以外に男手が無く実働できる家族は母と私の二人だけです。

そんな私達を見かねて友人知人が家の整理を手伝ってくれたり大型家具の運び出しを買って出てくれたりとあれこれ気遣ってくれました。

ただやみくもに家をきれいにすると士気が下がるので父がリハビリ病院から退院する半年後に実家の売却する事を目標にして頑張りました。

またこれから田舎へ移住するので運転免許を取るべくアラサーながら自動車学校へ通い始めました。

その上父が快適に生活できるよう新居の準備もしなければいけません。

新居の所在地は実家から車で約2時間の県外です。
役場の福祉課の人にお世話になりながら新居の住宅改修の段取りも付けました。

午前中は自動車学校、午後から家の片付けや役所への届け出、夕方は父の見舞いにと目まぐるしく毎日が過ぎていきます。

あっという間に父の退院の日になりました。

友人知人の尽力のお蔭で何とか引っ越しまで漕ぎ着けあれだけ物が多かった家の中もスッキリときれいになりました。

そして引っ越ししてから1年後、良いご縁があり実家を売却する事もでき心底ホッとしました。

ただ一つ気に掛かっているのは目の前の不用品を片付けるのに精一杯で家族の思い出を何もかも処分してしまった事です。

祖父母が撮り貯めた数十冊のアルバムを1冊にまとめたので2人には少し申し訳ないなと思っています。

それでもこういう機会が無ければ実家の処分に将来的に悩まされるのは明白です。

体力と気力が有るうちに実家を処分出来て本当に良かったと思っています。